新聞の整理畑が長かったせいか…
 業界紙記者だった頃、最後の2、3年は、もっぱら整理を担当していました。
 紙面にうまく収まるよう、行数を調整し、見出しを付けるという、アレです。
 この「見出し付け」は、やはり紙面の命と言ってもいいかもしれません。いや、命はやっぱり記事本文か…。でもそれくらい、見出しで読者を惹きつけられるかどうかは、やはり大きな勝負どころでした。
 主見出しで8文字から11文字、副見出しが付く場合は、11文字から長くて15文字。見出しは決して記事を要約する必要は無いのですが、記事の方向性は、明確に示さなければなりません。これは、一瞬のひらめきで決まるようなところがあって、作業としては、かなり充実していたと憶えています。
 コピーを作るのが楽しい―私のその原点は、ここにあるような気がします。
 
広告を作るようになってコピーに目覚める
 私がいた新聞社は、社長が割と新しもの好きで、小さいながらも、DTPをけっこう早くから導入していました。
 導入した時に一番戸惑ったのが広告です。だれもグラフィックなどやったことがないし、初めのうちは印刷所がデザインもしているのでお任せしていましたが、広告を含めた全面を自社制作しなければDTPを導入した意味がない、と、すぐに自社でできそうなものは手掛けるようになりました。
 写真や、イラスト・カットなどが多用されると、たちまちお手上げになるので、今、思い返すとお粗末でしかないのですが、基本的に文字だけの広告で、書体や大きさを変えたり、飾り罫で囲んだり、地紋を多用したりと、そんなことでごまかしていたように思います。
 でもそれが、「宣伝コピー」の工夫に繋がったと思います。新聞の見出しと同じで、短いひと言で、どれだけ読者の心にストンと落としていくか。
 その後、独立してグラフィックデザインが主要業務になってからも、コピー作成は、唯々、楽しい仕事でした。
 まぁ人によって感性が全く違うので、担当者が「いいね」とOKを出しても、その上司が「何これ!」と突き返してくることは何度かありましたが。
 
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